着物TPO ちょっとしたパーティーはどこにある?

 

ゆるふわ
ちょっとしたパーティーに誘われちゃった!
どっちの着物がいいかしら~。
「タコパ」なの。すてきでしょ

 

イシキヒクオ
タコパ…
ま、まぁ・・「ちょっとしたパーティー」ではあるよな…

 

当ブログにお越しくださりありがとうございます。ユルフワキモノです。

今回は、着物界隈でよく聞く「ちょっとしたパーティー」についてです。

■「ちょっとしたパーティー」って一体どこにあるの? 何それ? どんな着物を着ていくの?という話を経験と感想と独断でつづります

 

「ちょっとしたパーティー」はどこにある?

着物のTPOで必ず出てくるワード、「ちょっとしたパーティー」

テーブル上のカトラリー、パン

浴衣、カジュアル、セミフォーマル、フォーマル。

着物ってとにかくTPOに注意せよ!というイメージが強いですよね。着物とは縁のない方でもそのイメージはあると思います。「カジュアル」「フォーマル」と、そのなかにも無数のグラデーションがあるから線引きが難しい。

赴く場所や季節、同席する人、立場に応じて着物、帯、小物それぞれの素材・色ガラを吟味して決めなきゃならない。

いや~、実に小難しい!! 初心者のときは本当にワケがわからなかった

洋服でもTPOはあるけれど、洋服のほうが直感的にイメージしやすい。

スーツかドレスか、ワンピースかジャケットか。Tシャツ・デニム・スニーカーはOKか、ニットでもいけるのか、肌の露出はどの程度OKかとか。感覚的に判断がつきやすい。

そんな難しそうな着物のTPOの話をするとき、まぁよく出てくるのが「ちょっとしたパーティー」なるワード。

 

◆「ちょっとしたパーティー」(ユルフワ的解釈)
何らかのコミュニティ属性で人が服装を整えて集まって、飲食・談笑したりして過ごすイベント。
とくに着物界隈ではよく出てくるワードで、わたしたちを大変惑わすことが多い。
◆使用例
・この帯なら「ちょっとしたパーティー」にも大丈夫ですよ。

「ちょっとしたパーティー」にもOKな色柄なので、1枚あるとよいですよ。

 

文例のとおり、着物や帯の購入を検討するとき、どんな着物・帯を購入するか判断に迷ったときの指標として、ちょっとしたパーティー」への対応可否を考えるんです。とくに初心者のころは。

完全にカジュアル着物ならよいですが、そうではないとき。

たとえば上品なデザインの小紋を購入しようとするとき。

将来「ちょっとしたパーティー」に行くことがあればこの着物を着ていけたらよいな、どうせなら「ちょっとしたパーティー」にも着ていけるものが良いよね!という妄想をめぐらすワケです。

 

ゆるふわ
何となくイメージはするものの、日常的にパーティーをする人のほうが日本では少ない。
正直、都市伝説感あるワードですよねー。
「どこでやってんの?」って皆さん探しているんじゃないでしょうか(笑)
タコパ、鍋パ、リムジンパーティー… 昨今はパーティーと付くものが量産されているから
余計にや・や・こ・し・い!

「ちょっとしていないパーティー」もあるの?

パーティー(≒人の集まり)がちょっとしているか、していないか。

これについては1つ、大きな判断分岐があります。

冠婚葬祭に関わるもの→ちょっとしていない
それ以外→ちょっとした
 
と、いったん大きく線引きができます。

次の分岐として注目すべきは「場所」「人」です。

■場所
①ホテルかどうか。
②レストランや割烹なら、洋服だとどんな服装で行くと考えられるか。ワンピースかジャケットか、スーツか。

■人
①自分がホストかゲストか。
②ゲストなら、ホスト(主役)とはどんな関係性か。
③目上か、そうではないか。

各分岐で判断を深掘っていくと、「ちょっとしたパーティー」といえるのか、「どのくらい気合いを入れておめかしすべきか」が見えてくると思います。

 

結婚式・披露宴未満で、何らかのコミュニティ属性で人が服装を整えて集まって、飲食・談笑したりして過ごすイベント。
ホテル開催なら「ちょっとしたパーティー」と思ってまちがいない。
✔ホストや主役となる人が自分より目上なら「ちょっとしたパーティー」と思っておけばまちがいない。
✔会場がホテル以外の飲食店なら、洋服だったらどのくらいかしこまりそうか?を考える。

✔ブラウスやニットなど平服で行ける価格帯のお店ならカジュアルな場といえる。
✔洋装だったとしても、自分的に一張羅(いっちょうら)のワンピース、ジャケットで決めていくお店なら「ちょっとしたパーティー」と思ってよさそう。
同席者やパーティーの趣旨によっても趣は変わってくる!

 

「これはちょっとしたパーティーじゃ!」と結論付けたらば、手持ちのなかからセミフォーマルな着物・帯・小物類をチョイス。

★帯→袋帯(NOT豪華絢爛な金糸銀糸)がベター、華やかな名古屋帯でも。
★着物→江戸小紋、付け下げ、飛び柄の小紋など

人差し指で差す着物姿の女性

TPOは、相手への思いやり

多少外しても大丈夫だけれど、外してはまずいことはある

突き詰めたことは言えませんが、シロウトだからこそ、外してはまずいことだけ注意しています。

細かな線引きは人によっても判断が分かれるので、とにかく大きなところを外してヘタこかない!が大事だと思っています。

これは「ちょっとしたパーティーかも…」という場に呼ばれたら・・

✔「招かれた」ということは客人であり、主役ではないと意識する。
✔冒険し過ぎない。
→個性をねらいたい気持ちも湧くかもしれないが、まずはオーソドックスで上品だと思うコーデを組んでみる。ホスト(主役)の方の服装に思いをはせ、引き算して決めましょ。

✔個性を出すなら、そのパーティーの趣旨、エッセンスを落とし込むのが○。パーティーの趣旨にちなんだ柄、色を効かせると粋でステキです。
✔「キラキラしてきれいだな~」と思っても、明らかにフォーマル、黒留や訪問着、振袖用の帯・小物を小紋と合わせない。


✔着るものや小物選びに迷ったら、お店の人や着付けの先生にモノを見せて聞いてみよう。
ゆるふわ
以前、「この白とキラキラ、かっこいいでしょ?」と言って、
黒留用の白地×金糸の帯揚げ・帯締めをカジュアルな紬と合わせて来た知人がいたの。
わかる、わかるよ~その気持ち。でもアカンのよね・・泣

「ちょっとしたパーティー」の疑似体験

わたしが初心者のころに通っていた教室では、タームごとに修了式がありました。

会場はいつも、披露宴をするようなホテルで、丸テーブルが並ぶ、シャンデリアが眩しい、これぞ!という宴会場。

食事や談笑を楽しみながら、終了証を授受したり、先生からお言葉をもらったり、記念撮影したりという式次第でした。

「ちょっとしたパーティーを形にしたらこうなる」というイベントだったと思います。

初心者から上級者まで、着物を着る人たちに「ちょっとしたパーティー」を実体験させる。そんな意図を含んだ修了式でした。

  • どんなコーデがよいか考え
  • 会場まで赴き、着物でかしこまった席に着く
  • ナプキンを広げ、ナイフ・フォークを使い、ワインなど飲み
  • 途中でお手洗いにも行き、着崩れも直して席に戻る

 

ということをひと通り体験できるわけです。これはすごく良かった!

どんなに知識だけインプットしても、体験が伴わなければ絵に描いた餅。
体験することでようやく自分事としてインストールされる。

もしコーディネートであれ?というところがあれば、先生がその場で教えてくれますし、着崩れの直し方も色々な事例で体験でき、とてもありがたかったです!

イシキヒクオ
百聞は一見に如かずってやつだな。

着付けをならうなかで、「ちょっとしたパーティー」の疑似体験もできる教室。
選択肢の1つとしてオススメです。

 

 ユルフワキモノが着物ゼロ枚から通った「いち瑠」
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ゆるふわ
着物で「ちょっとしたパーティー」に行くのはめちゃ楽しいです。
自分、ちょっとカッコいいじゃん?という気持ちになります。
TPOの大枠をおさえて、ここぞというときは着物でまいりましょ。

改まった場であるほど、和装のゲストはとても喜ばれますし、
場が華やぎますぜ~
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